優れた決断力―大原孝治の魅力に迫る
大原孝治。彼はドン・キホーテHDの社長兼CEOとして知られる人物です。ドンキといえば、今や店舗の数もどんどん増えていて400店舗達成していることでも話題になっています。500店舗を目指してさらに国内外へ拡大されている状況ですので、普段から利用しているユーザーも多いことでしょう。都心部においても駅近くにもオープンしていたりして、集客もかなり多いです。消費税増税のタイミングではドンキホーテの各店舗に多くの買い控え客が行列を作り、ニュースになったのも記憶に新しいところです。しかし、こうしたドンキホーテも稀ではありますがビジネス上の失敗することもあります。それが、話題を呼んだ神田神保町店です。ここはサラリーマンの街で学生と古本・古書店も多いという事も注目ではありますが、客層がしっかりつかみ切れていなかった部分、そしてサラリーマンはドンキホーテを会社帰りに利用しないという事が開店後にわかりました。バラエティー商品や食品雑貨に関しては、繁華街の方がもちろん利用されている方が多い傾向が有ります。そういった意味でも神保町は土日や祝日ともなると閑散としていて、大原孝治社長はオープンして2週間で、これはだめだという事で閉店を決めたそうです。
2週間で閉店を決めてから、閉店準備に8か月の月日を経て完全閉店となりました。8か月で都心の店舗を閉店というのは、ある意味勇気のある判断とも言えるでしょう。しかし、企業としてその決断力の早さによるダメージがほとんどなかったという事も注目されています。同じような事が新橋の銀座ブランド館でもありました。銀座周辺はフランクな雰囲気ではなくいわば緊張した街であることで、ドンキホーテのイメージとは折り合わなかったそうです。こうして失敗にも学ぶことからドンキホーテでは客層をしっかりつかみ、そしてニーズを活かした独自のプライベートブランド商品も作られているので、今後の店舗拡大にも注目が集まっていますし期待されています。